フィラリア予防はまだ終わりではありません! /
寒くなってからのノミ・ダニ対策 / 避妊・去勢手術
フィラリア予防はまだ終わりではありません!

フィラリアの予防期間は、5~11月末です。
毎月1回お薬を飲ませてあげてください。
ご存知の方も多いとは思いますが、この薬は投薬した日までに蚊に刺されて感染してしまったフィラリアの幼虫を殺すための駆虫薬ですので、蚊がいなくなってから少なくとも1ヵ月後まで忘れずに投薬する必要があります。
涼しくなって蚊がいなくなったからといって予防を中断してしまわずに、必ず11月末まで投薬を継続してあげてください。
寒くなってからのノミ・ダニ対策

寒くなってもノミは、寄生しています。少数であっても大量の卵を産み続けます。
ノミは、家の畳や絨毯や観葉植物の土の中でも、掃除機のごみ袋の中でも繁殖します。寒い外よりもあたたかい家の中の方が繁殖しやすい環境になっています。
そして、冬に卵からさなぎになったノミが家の中に溜まり、暖かくなる季節に大量に寄生してしまいます。
駆除薬をつけることで、今いるノミは卵を産む前に駆除され、卵を産んだとしてもさなぎまで成長しません。
ダニの数も減ってはきますが、家の壁の近くや室外機などの暖かいところで根強く繁殖しています。こちらも、家の中で繁殖することも多くあります。
ノミもダニも、愛犬や愛猫の血を吸って、皮膚がかゆくなるだけでなく、お腹の寄生虫や恐ろしい伝染病を運ぶ厄介な虫ですので、涼しくなってきてからも警戒を緩めずにしっかり予防を続けましょう。
愛犬や愛猫にノミやダニを見つけたときは、家の中も一緒に駆虫しましょう。
ノミを見つけたら…
- 掃除機を念入りにかけましょう。
- 絨毯などに大量に寄生している場合は、処分することをお勧めします。
- 見つけてもつぶさないでください。つぶすことで卵をまき散らすことになります。
避妊・去勢手術

全身麻酔をかけ、卵巣・子宮または精巣を摘出する手術です。
繁殖の予定がなければ、手術を行うことで、ペット自身の病気を予防することができ、発情期の行動での飼い主様のストレスも軽減できます。
ワンちゃんもネコちゃんも生後6ヶ月以降で手術することができます。メスでは、初回発情前に避妊手術を行うと、乳腺腫瘍の発症を高い確率で予防できることがわかっています。 またオスの場合、本能的行動が現れる前に手術をすることで、スプレー(猫)やマーキング(犬)をする癖がつかないといわれています。
1歳を過ぎて遅いということは、ありませんが、病気の予防という点で5歳以上の場合や病気になってから手術をすると、麻酔のリスクも高くなります。
繁殖を望まれないのであれば、できるだけ早めに手術することをおすすめします。
ただし、メスの場合、できれば発情中、出産後3ヶ月は避けてください。
また、全身麻酔をかけての手術になりますので、若いからといって麻酔のリスクがないわけではありません。そのため、当院では事前に血液検査で内臓の状態を確認してから麻酔をかけることをおすすめしています。
(避妊手術をすることで…)
- 望まない妊娠を防ぐことができる
- 乳腺の腫瘍、子宮、卵巣の病気予防になる
- 発情時のわずらわしさ(発情時の鳴き声)が軽減される(猫)
- 発情出血がなくなる(犬)
(去勢手術をすることで…)
- 精巣、前立腺の病気予防になる
- 性格が穏やかになり、攻撃性が低下することが期待できる
- スプレー行動(尿をあちこちに吹き付ける)を抑えることが期待できる(猫)
- マーキング行動(尿をあちこちにまき散らす)を抑えることが期待できる(犬)
- 縄張り意識が減り、けんかが少なくなる

避妊・去勢手術後は肥満になりやすい傾向があります。食事管理と適切な運動が必要です。
当院では、手術後を考慮した食事のサンプルをご用意しています。
お気軽にお尋ねください。
※手術などに関して、ご不明な点などありましたらお尋ねください。
※全身麻酔の手術は、前もってご予約が必要となります。
お電話でもご予約は、可能ですので、ご希望の方は、ご連絡ください。